チキンくんが、驚いて聞きました。 「イシコロくん、どうしたの?いったい何があったの?」 すると、イシコロくんが言いました。 「じ、実は…。 ぼくって、道端にずっと転がってるだけの、ただのイシコロでしょ。 それで、ふと思ったんだ。 ぼく、いったい何のために生きてるんだろうって。 誰にも必要とされない、何の役にも立たない。 こんなぼく、いっそのこと、砕けていなくなってしまった方がいいんじゃないかって。」
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絵本